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施工事例

Espresso

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エスプレッソとは、20世紀初頭ごろにイタリアで考案された、高圧を用いて短時間で抽出する濃厚なコーヒーのことである。その言葉自体は、「急速な」「急行の」という意味を持ち、英語の”express”と同語源とも言われている。

朝の柔らかな光が差し込む中、こだわりのキッチンで、エスプレッソマシンのスイッチを入れる。
漂うその香りに癒される瞬間は、忙しい日常の中の至福のひとときだ。

住まいの中心に据えたのは、田中工藝製のオーダーキッチン。

マーブル模様の厚みある天板を側面まで回すことで、彫刻のような重厚感溢れる佇まいを実現した。

最大限までオープンな仕様にするためレンジフードは特注し、壁との接地面を最小限に。

フードからタイルへと繋がる一筋のラインが、タイルの艶やかさと相まって、凛と整った空気を醸し出す。

その足元に広がるのは、朝日ウッドテックの「ライブナチュラルプラスオン」。天然木の豊かな風合いを活かした明るい突板フローリングは、空間全体を優しく包み込み、開放感を際立たせている。

腰壁は、既存の扉に色調を合わせた、濃密なウォールナットを配した。 それは、ミルクの中に一気に注ぎ込まれたエスプレッソのように、空間をきりっと引き締め、大人にふさわしい温度感を与えてくれる。

等間隔に刻まれた格子の意匠は、光を受けるたびに陰影を深め、単なる設備であることを超えて住まいの「表情」となった。

その表情に輝きを添えるのは、随所に配されたブロンズのアクセント。

水栓や扉の取っ手、そして隣室を仕切るガラス扉のフレーム。

鈍く光るブロンズのカラーは、精緻な美しさを放ち、空間にさらなる統一感と奥行きをもたらしている。

天井高まであるガラス扉の先には、WIC(ウォークインクローゼット)を備えた洋室が広がる。

窓から差し込む光と開放感は、一日の始まりと終わりを清々しく整えてくれる。もう一部屋の洋室も同様に、豊かな収納と光を確保。

独立したふたつのプライベート空間が、忙しい日々に心地よい距離感と安らぎを与えてくれる。

そのこだわりは、静謐さが求められる水回りにも息づいている。

サニタリーは既存のタイルを活かしつつ、目地を打ち替えることで新たな息吹を吹き込んだ。

トイレにはLIXIL製のタンクレストイレを採用。

空間を圧迫しないミニマルなシルエットが、住まい全体の「無駄を削ぎ落とす」美学を体現している。

玄関へと続く廊下もまた、深い木目と質感に導かれ、この家の静かなトーンを崩さない。

コーヒーが飲みたくなって、近隣のカフェ ONIBUS COFFEE にやって来た。

注文したのは、アイスラテ (¥680)と エスプレッソバターを添えたバナナブレッド (¥580)
木の温もりを感じるこの落ち着く空間は、私の思考を深くしてくれる。

エスプレッソは濃く、苦い。
けれど、口当たりは滑らかで、凝縮されたコーヒーの甘みと芳醇な香りをダイレクトに届けてくれる。

私の日々もまた、濃く、苦い。
けれど、同じくらい楽しい。

「エスプレッソ」には、「特別に」という意味も含まれているという。
一杯ずつ、あなたのために淹れられた特別な一杯。

私たちの時間は今、あまりに急速に過ぎていく。 けれど、本質だけを丁寧に抽出したこの住まいなら、エスプレッソのように深く、豊かな余韻をいつまでも楽しめそうな気がしている。

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エリア東京都目黒区
間取り2LDK+2WIC(ウォークインローゼット)
築年月平成25年5月
施工時期令和8年2月
リノベーション内容フローリング新規貼替      
LIXIL製洗浄便座付トイレ新規交換
田中工藝製システムキッチン新規交換(食器洗浄乾燥機付)
壁・天井クロス新規貼替
照明器具新規設置

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